prelude

ソイヤ島

権と剣にて禁足地と定められ、諸人が近寄る事さえ許されぬ島。
この禁を破ったと嘯けば、冷たい刃がその者を二度と囀れなくする禁忌の島。

 
年老いた賢者は言う。
星辰の果てに今は去りし、古き神々の力の欠片が眠る島だ、と。

油ぎった神官は言う。
上古の時代、神に挑まんとした術者達の英知が根付く島だ、と。

裏路地を這う童は言う。
なんでもねがいがかなう、たからものがあるんだ、と。

馬車の御者に君は言う。
これから”そこ”に向かうので、港までひとっ走り頼むよ、と。

 
へぇ、お客さん。あの島に!

さ、乗った乗った。
何船出まであまり時間がないって?

お客さんは運がいい!
すわ急ぎだってその時に、この港町でいっとう腕っこきの馬車を捕まえなすった。

しかし、あの島に人がねえ。

いやまて、そういえば聞いた事がある。
何年、何十年かに一度、選ばれた人間にだけ上陸が許可されるってー与太話を。

してみると、なるほど与太じゃなかったわけで。

となるとお客さんは。

いや待ちなって、当てて見せるさ。
そうだな、お客さんはきっと――。

遺跡の調査で立ち入りを許されたお偉い先生?
珍しい動植物を観測しようって学者さん?
ははーん、宝を狙って一攫千金!ってな山師の類かい?
それともたまさか、なにかの籤で旅券を当てたっていう豪運かな?

そう矢継ぎ早に言い立てていればいずれは当たるって?
ははっ、違いねえ。

え?あの島について何か知らないかって?

そりゃあお客さん。あの島に一番近い港はここだがね。
だからこそってなもんさ。触らぬ神に祟りなしってね。

 
だからまあ、こりゃあ一般論だがね。

古今東西、立ち入りが禁止されてるところってのはさ、お客さん。

 
危ない所だって相場が決まってるもんさ。

 
それじゃあ、どうして今回許可がでたかって?

 
そりゃあ、お客さん。

腹が減って腹が減って腹が減って腹が減って腹が減って腹が減って腹が減って腹が減って腹が減って腹が減って腹が減って腹が減って腹が減って腹が減って腹が減って腹が減って腹が減って腹が減って腹が減って腹が減って腹が減って腹が減って腹が減って腹が減って腹が減って腹が減って腹が減って仕様がないからさ。

 
え?なにか言ったかって?

ああ、お客さん。乗船ベルがなってるよ。
そら急いだ急いだ。
船に間に合わなくなっちまう。

 
忘れ物はないね?
釣りはいいって?こりゃあどうも。

 
お客さん、よい旅を。
どうか、どうか、よい旅を。

 
道行どうか、気を付けて。

 
 
冥府の果てまで、よい旅を。

花

attention

ここは「人狼BBS G880村二周年記念企画」の特設サイトです。

詳しくはまとめサイトをご覧ください

 

本設定による役職や能力の言い換えはありません。
あくまでも人狼ゲームのフレーバーであり、
RP設定などの補助を目的としています。
プレイヤー各位は陣営勝利を第一としてプレイを心掛けて下さい。

 

※村人が旅人となっていますが、決してニコラスではありません。

world

◆ソイヤ島
禁足地として知られる曰くつきの孤島。 頻度は不明だが、数年に一度上陸が許可される事があるという。
此度もまた、
上陸許可を得た幸運な旅人たちが、それぞれの目的を胸に島を目指す。
◆魔導船トゥーエイトゼロ
特別にソイヤ島への上陸が許された船。プロローグの舞台。
客室は一等(個室)二等(相部屋)三等(タコ部屋)が用意されている。
食堂など各種施設完備(このへんは言ったもの勝ちで)
ソイヤ島への出入りはこの船にしか許されておらず、乗員を島に下した後は大陸へと戻ってしまう。
船が再び島に戻ってくるまで、君達に島から出る手段はない(お約束ですね)
◆月狼館
赤い上陸許可証をもっていた者の宿泊施設として解放されている。本戦の舞台。
各員の個室、大広間、食堂、大浴場などが完備されている。(このへんも言ったもの勝ちで)
荷物をおろし、久々の地上に安堵して身を横たえる君達。
かくして今宵も月は上り、物語が始まる。
いつも通りに。
◆別館
青い上陸許可証をもっていた者の宿泊施設として解放されている。墓下。
本戦の死者となんで話せるのとか整合性を気にしてはいけない。いいね?
不思議な事があったら全部魔法だよ、魔法。奇跡も魔法もあるんだよ。いえーい魔法ってべんりー!

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【人】 : プロローグ 1日目 2日目 3日目 4日目 5日目 6日目
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